|
評価:
---
ジェネオン・ユニバーサル
¥ 1,500
(2010-12-02)
|
|
評価:
ジョージ・クルーニー,スティーヴン・ソダーバーグ
ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 1,700
(2010-04-21)
|
|
評価:
---
ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 1,718
(2010-04-21)
|
ワールド・オブ・ライズ(Body of Lies)
http://wwws.warnerbros.co.jp/bodyoflies/
私の育ちの国はサウジアラビア。中東だ。もちろん、イスラム教ではない。檀家のために一応仏教に生まれながらに所属しているけど、マインドはFree Thinkerである。
日本で長らく暮らしているし、中東は懐かしい場所なだけ…のはずだが、やはり、「イスラム教」「石油」というキーワードに耳が動く。ワールド・オブ・ライズは、イスラム原理主義のテロを軸にしたストーリ。リドリー・スコットの映像作りが緊迫感と真実みを出す。スパイ・ゲームと主役の視点が似ている。
日本にると、宗教に対する視点が狭い、というはよく言われていることだ。しかし、そうではないのではないか。キリスト教にはとても寛大だ。それに、七夕を学校の行事にするくらいなので、中国の思想にも寛大なのだろう。しかし、イスラム教というと、日本の中ではマイナーだ。
しかし、イスラム教は世界でもっとも信仰者の多い宗教である(
2008年3月にバチカン教皇庁が認めている)。キリスト教よりも仏教よりも進行しているひとが多い。
サウジアラビア、レバノン、エジプト…もしかしたらシリアにも行ったことあるが、ひとびとは日本人とかわらない。嘘をつくひともいるし、正直なひともいる。一生懸命働くひともいるし、そうじゃないひともいる。ちがうのは、政治と宗教が一体になっていている。しかし、たとえば、米国の共和党は保守的な政党だが、それは、キリスト教を原理的に指示している(自由に任せる=神に任せる…経済が自由主義なのはその為なのだろうけど…でも、軍事的なところは干渉してるから…まぁ、いい加減といえばいい加減)。中東だけが特別なわけでもない。
私の偏見ではあるけど、日本は米国ひいきである。米国から入ったことはおおむね無検証で受け入れられている。クリスマスもバレンタインも。もちろん、日本の行事と思ってることの中には中国から入ってきたものもあるから、米国だけを尊重しているわけではない。
もちろん、宗教色など薄まっているので、単なるエンターテイメントである。正月も、お盆も、七夕も、クリスマスも、バレンタインも、とにかく、単なる行事である。それ以上に意味はない。しかし、そのひとつひとつに意味を持っているひとたちもいる。イスラム教のひとたちから見ると、クリスマスはなんの意味も持たない(ちなみに、私は、世界で最も有名なひとの誕生日、くらいに思っている)。日本において、1年に一度必ずやってくる、楽しいクリスマスは、彼らにとっては、異教徒の宗教行事なのである。
(そんなわけで、最近では"
Happy Holiday"が使われることがある。日本でも使ってているのをいくつか見たことがある)
平等にするために、ラマダーンをしなきゃいかーん、と言ってるわけじゃない(とはいえ、断食はインドの方もするし、仏教徒の方もする)。とにかく、違う感情をもつひとたちが、いる、ということを知っていたい、と、思うのである。
中東のイスラム教圏では、イン・シャーラをよく使う。約束したら、イン・シャーラ。病気になったら、イン・シャーラ。試練が来たら、イン・シャーラ。「
まぁ、だいじょうぶ(神のご意志次第ですよ)」くらいの意味だそうだ。いきすぎた宗教観は恐怖を生み出すが、そこまでいかなければ、コーランの教えはとてもおおらかな人間関係をつくるようである(だからこそ、信用も重視されるらしい。特にビジネスでは)。
…などと、クリスマスのこの時期に、イスラム関連の映画を見ながら思いを巡らせてみた。