3歳から10歳の間,
サウジアラビアのカフジで過ごした.父親が石油を採掘する日本の会社のエンジニアだったため,家族全員で移住したのだ.
カフジの生活は子供だったワタシにとっては,残念ながら住みにくく辛い日々が多かった気がする.どうやって楽しめば良いのか,当時のワタシには分からなかったのだ.しかし,あの広い大地,広い空の下で育った時間は,ワタシの世界観としてしっかりと根付いている.地球は広いのだ,と,無条件で受け入れる感覚,また,日本から観れば遠い場所中東をも身近にとらえることができる視点は,サウジアラビアで育ったからではないか,と思う.
すでに父親も会社から引退し,サウジアラビアとの直接的な縁はなくなっている.そんな折,
2008年1月4日にその会社がカフジ油田採掘に関する契約が完全に切れる,という記事を見つけた.故郷と呼べる地と,これである意味完全に縁が切れる,ということになる(カフジへは観光ビザでは入れない).
大げさだが,故郷を
googleマップで思いにふけるしかなくなったなのだなぁ.