マンダラ展に行ってきた。
入館したのは15時。受付の女性曰く、15時になったら、制作の終わった砂マンダラを破壊する儀式をする、というのだ。パンフレットを見ると、展示の始まった7/8から7/16まで、毎日、朝10時から砂マンダラの制作をし、15時になったら破壊する、ということを本物のラマ僧が実演をしているだ。
砂マンダラ自体は、10年前、青山でチベット僧が制作したものを見たことがあるのだが、破壊する場面を見たことが無い。急いで会場に向かった。
マンダラ(曼荼羅、曼陀羅とも書く)の存在を仏教の教え(正確には、マンダラは、大乗仏教の密教特有の修行手段なのだが)に沿って扱うならば、それはある内的イメージの単なる表象に過ぎない。したがって、制作したマンダラを大切に取っておく必要(意味)は無いのである。
ということで、古来から、仏教以前のインドに於いても、マンダラは土壇上に描かれ、そして、儀式が終わると壊された。残すことが目的ではなく、製作し破壊するその過程が重要ということのようだ。
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