クリックするとフォト蔵にジャンプ(創作生活 by (C)AtsuSacaqui)
<< [ことば]ESOP | main | 勝者と敗者の大きな相違 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

++ tweet it! ++
スポンサードリンク * - * * - * -
http://atsu23.jugem.jp/?eid=

イノベーションの誤解

評価:
P.F.ドラッカー
ダイヤモンド社
¥ 2,100
(2007-03-09)

イノベーション対する認識を確認するために、整理してみた.以下、ドラッガー氏の『イノベーションと企業家精神』における「知識によるイノベーション」、もしくは、クリステンセン氏の『イノベーションのジレンマ』における「破壊的イノベーション」を軸としてまとめてある.

(P.XXX)は『イノベーションと企業家精神』からの引用であり、(ID/P.XXX)は『イノベーションのジレンマ』からの引用である.
++ tweet it! ++
定義
企業家
「変化を当然かつ健全なものとする.彼ら自身は、それらの変化を引き起こさないかもしれない.しかし、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する(P.5)」存在である.
企業家精神
「企業家精神とは気質ではなく行動(P.3)」であり、それは「生まれつきのものではない.創造でもない.それは仕事である.(P.174)」「すでに行っていることより上手に行うことよりも、まったく新しいことを行うことに価値を見出すこと(P.3)」である.

イノベーション
イノベーションは「企業家に特有の道具(P.8)」である.「人が利用する方法を見つけ経済的な価値を与える(P.8)」プロセスと成果がイノベーションである.従って、発見とイノベーションとでは、意義が全く異なる.そして、「イノベーションが成功するかどうかは、その新奇性、科学性、知的卓越性によってではなく、市場で成功するかどうかによって決まる.」

リスクとその回避策
予想通りには受け入れられないリスク
対策:凝りすぎず焦点を絞り単純で具体的な機能を小さくスタートさせる.市場調査は役立たない.なぜなら、「市場に出ていないものを市場で調査することは不可能(P.225)」だからだ.だからこそ、修正と調整を必要とする.複雑だと修正も調整もできない.「成功する事業と失敗する事業の最大の違いは、一般に、当初の計画の正確さではない.(…)新しい事業計画を立てて二度、三度と試行錯誤できるように十分な資源を残しておく(ID/P.214)」ことである.


「思いもしなかった市場(P.226)」における「思いもしなかった使われ方(P.226)」に気づかない・捨て去ってしまうリスク

対策:機会志向・市場志向であるべき.そのために、関心をもつ人に使ってもらい、実験していく必要がある.「ベンチャーが成功するのは、多くの場合、予想もしなかった市場で予想もしなかった客が、予想もしなかった製品やサービスを、予想もしなかった目的のために買ってくれるときである.(…)真に新しいものは予期せぬ市場を生み出す.(P.223)」

市場を創造・発見できたとしても、模倣され、顧客を奪われるリスク
対策:新しい市場で成功するために、まず実際に世に送り出し、且つ、その供給対象となる市場の開拓をリードする必要がある(ID/P.180).そのためには、機会が最も大きくなるときに供え、資金・人材をマネジメントしておくべきである.
ベンチャー企業にとってもマネジメントは重要である.市場に旨味がでてくるとき、競合が登場する.それは機会が最も大きくなる時期であり、ベンチャー企業が資金繰りが最も苦しくなるときである(P.231).しかし、そのときこそチャンスであり、市場の大小に関わらず、絶対的に市場を制覇し、開拓者として成果を実らせなければならないときでもある.特にハイテクに関連する場合には、そのときを逃せば、二度とチャンスはない.開拓し、制覇する、それが成功のすべてである.そのためのマネジメントである.

イノベーションに期待してはいけないこと.
既存事業との並列処理
「既存の事業の運営、利用、最適化を担当している人たちにイノベーションを任せてはならない.既存のもののために原理や方法を変えることなく企業家的たろうとしても無理である.(P.204)」「新事業は既存の事業と比べるならば、さして期待の持てないつまらないものに見える.しかも悪銭苦闘するイノベーションを養ってくれるものであるは、既存の事業である.今日の危機に対しては今日対処しなければならない.したがって既存の事業に責任をもつ人たちは、イノベーションに関わる活動をすべて手遅れになるほど先延ばしにする.(…)既存の事業を担当している人たちは、それらの事業の拡大、修正、調整しかできない.(P.189)」それは、時間の有無ではなく、優先順位の問題である.
→だからこそ、独立した組織で進めるべき.

大きな成果
「新事業は成熟した既存事業の規模と成果に及ばない.常に小さく、取るに足りず、将来性さえ確実ではない.(…)成功の確率はごく小さい.(P.172)」
→だからこそ、時間の使い方や資金の配分が必要となる.「新しい市場は当然ながら小規模なため、そのなかで競争する組織は、小さい規模で(ID/P.186)」成果をあげられるようにしなければならない.

短期的な成果
イノベーションは、「従来とまったく異なる価値基準を市場にもたらす.(ID/P.9)」その裏返しとして、「顧客の要望に応えるものではないため、当初はほとんど採用されない.主流からかけ離れた、とるに足りない新しい市場でしか評価されない(ID/P.44)」.「市場のニーズや市場の将来の規模はほとんどわからない(ID/P.215)」のがイノベーションである.
→だからこそ、慎重な計画ではなく、機会を見つけ学習するための仕組みとマネジメントが必要である.

顧客の意見の反映
第一に、顧客は、既存事業を前提に考え、行動する.既存事業の改良・改善を前提にしている.そのため顧客の意見に耳を傾けすぎると、「イノベーションのリーダーシップを失わせ、(…)誤った方向に導くことがある.(ID/P.84)」.
第二に、本質からしても、「新しいものについて市場調査をすることはできない.市場に出ていないものを市場で調査することは不可能である.(P.225)」

  ☆ ☆ ☆

Scientic Americanの2004年12月に、集団と個人の能力発揮に関する記事がある.

For a group to be smart, it should be autonomous, decentralized and diverse.


「群衆が利口であるためには、構成員が自立し、分散し、多様性がなければならない」

イノベーションが生まれる環境とは、一致団結とは相容れない、自立心が必要のようだ.
AtsuSacaqui * 興業-empresário- * 06:52 * comments(0) * trackbacks(0)
http://atsu23.jugem.jp/?eid=289

スポンサーサイト

++ tweet it! ++
スポンサードリンク * - * 06:52 * - * -
http://atsu23.jugem.jp/?eid=

コメント

コメントする









トラックバック