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2015.09.19 Saturday
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評価:
クレイトン・クリステンセン 翔泳社 ¥ 2,100 (2001-07) |
評価:
デビッド ヴァイス,マーク マルシード イースト・プレス ¥ 2,400 (2006-05-31) |
評価:
スコット・A・シェーン 英治出版 ¥ 1,995 (2005-08-31) |
本書はハイテク分野での起業について述べているが、実はこの分野を選ぶことが起業家として成功するための最初のレッスンなのである(p.15)
新規事業を成功させる確率を上げるには、どの産業で起業すればよいか、はっきりしている.それなのにほとんどの起業家は、小売業やレストラン業などのローテク業界で事業を始める.倒産率が最高で、しかも平均利益率が最低であるにもかかわらず.(p.16)
化学製造やコンピュータの記憶装置、工作機械、照明といった「創造的破壊」を繰り返している産業では、結果として新規参入がうまくいくことが多い.新しいアイデアで既存企業に挑戦し、製造・組織・流通の古い習慣を破壊すれば、主役に取って代わることができるからだ.
平均的な起業家によるベンチャー企業が、急成長の非上場企業や新規上場企業に育つ確率は、産業によって大きな差がある.(...)「ベンチャー企業に有利な産業と不利な産業が存在する」ことを意味しているのだ.(p.31)
ある日、たまたま私(トム・ケリー)はそこ(クリニック)を訪れ、壁にかけられていたヘンリー・フォードの格言を見て驚いた.「もし私が顧客に、彼らの望むものを聞いていたら」と、発明の才に溢れたフォード氏は言っていた.「彼らはもっと速い馬が欲しいと答えていただろう」.いやはや、その通り.顧客に未来を思い描く手助けを期待してはいけない.その間違いをおかせば、多くの「もっと速い馬」を提言されるだけだろう.